活性酸素とお肌の関係性
「肌がサビる」という言葉を聞いたことはありますか?
金属や鉄と同じように、私たち人間の肌も、徐々にサビていくものなのです。
今回はそのサビの原因となる「活性酵素」について解説していきましょう。
「肌がサビる」とは?
体がサビる、肌がサビるといっても、なかなかイメージしにくいのではないでしょうか。
そもそも、なぜサビという現象がおきるかといえば、空気中の酸素と結びつくことで、もとの鉄や金属とちがった性質のものができるからです。
これは「酸化」と呼ばれ、金属や鉄などは、この酸化がおきると、「サビ」として非常にわかりやすく変色していくのが目で確認できます。
私たちも、日々絶え間なく呼吸を行い、酸素を体内に取り入れていることを忘れてはいけません。
ですから、生きている限り、実はこの酸化がつきまとうのです。
人間の酸化は、アクセサリーや10円玉がサビるように目で確認することはできませんが、酸化した細胞は非常にもろくなるため、それが、人間の体にさまざまな悪影響を及ぼしてしまうのです。
「活性酸素」とは?
しかし、実は酸素の中にも、酸化しやすい酸素と、酸化しにくい酸素というものがあるのです。
酸素は通常、原子2つでくっつき、いわばペア1組で安定しているのですが、これが不安定な状態になると、何とか他の物質とくっつこうとします。
この状態の不安定な酸素は、「活性酸素」とよばれ、他の物質とくっつくために、非常に強い酸化力を持ちます。
酸化した細胞は傷つくことで、肌にも影響を及ぼします。
メラニンをうまくつくれなかったり、肌にハリをつくるコラーゲンをうまくつくれなかったり、肌のターンオーバーがうまくいかなくなったりなど、ありとあらゆる方向から肌に悪影響を与えてきます。
ですから、肌サビというのは、肌の老化を促進させるだけでなく、思わぬトラブルに発生することもあるのです。
活性酸素を発生させる原因
では、このおそろしい活性酸素は、どこからやってくるのでしょうか。
人間が体内にとりこむ酸素のうち、約1~5%は活性酸素になるといわれていますが、実は活性酸素は免疫力を維持するために必要なものでもあるので、この程度であれば問題ありません。
これ以上の過剰な活性酸素が、肌サビにつながるのです。
たとえば、タバコの煙には活性酸素が含まれていますが、それだけでなく、喫煙をすることで、体に入った有害物質に対抗するために活性酸素を過剰に発生させるため、タバコは肌サビの大きな原因となります。同じように、加工食品などに含まれる食品添加物にも、有害なものが含まれるため、体内で解毒する際に活性酸素が発生します。
また、ストレスを受けて過剰にホルモンが分泌させると、それを分解させようと活性酸素が発生しますし、紫外線や激しい運動、血糖値の上昇なども発生原因として考えられるので、肌サビを防ぐためには、こうした生活習慣を見直してみる必要があるのです。